アメリカの潜水艦

 その時、父が乗っていた船がフィリピン沖でアメリカの潜水艦から攻撃を受け、沈没しました。1000人以上がその時亡くなったとそうです。父は、頼りない小さな板につかまって、太平洋を浮いておりました。そこへ大きな板につかまった日本兵が近づいてきて、父を助けてくれました。

 久充さんが語る戦争被害者栄さんのエピソードから、会場のお客様全員が、どうして自分を助けてくれたのか?と訊いたら、その人は、前に世話になったことがあるので助けた、とだけ答えたそうです。父は覚えていなかったようですが、戦いの中で助けてあげた人だったようです。

 戦争被害者栄さんが経験した戦争、そして戦争被害者栄さんの人柄の一端を知ることができました。久充さんの話を受けて語りました。撮影前に、映画の舞台となったサイパンに訪問しました。実際戦争被害者栄さんが辿ったであろうジャングルを数時間かけて、歩きました。

 凄まじい数の弾痕を目の当たりにして、よくこんな中で戦争被害者は生き抜いたなと、思いました。戦争被害者は凄い方です。生きて帰ってきたのが本当に奇跡だと思います。最後は恒例、会場にいる全員で、想いを込めて折り鶴の作成です。

 さすがに9ヶ所目ということで、慣れたもので、綺麗な折り鶴を完成させておりました。戦争被害者久充さんも舞台裏での練習の甲斐あって、見事作り上げました。この映画は日本とアメリカの両方を描いています。名古屋の試写会場が、1600の幸せの黄色い折り鶴でいっぱいになりました。

 映画本編で語られる、敵味方の枠を越え、互いに理解しえる平和のメッセージを込め、豊さんなど日米双方のキャストが着用した〈軍帽〉を楽天オークションに出品します。第二次世界大戦という楽天チャリティ開催中。

 第二次世界大戦という-フォックスと呼ばれた男-の撮影を通して、戦争の歴史や平和を伝えていく気持ちを忘れてはならないと強く感じました。いまでも戦争が無くならないのが現実です。でも少しでもその状況を変える事が出来るなら、という思いからこのチャリティに参加しました。

この記事は映画「太平洋の奇跡」http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp/から一部引用しております。

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